今、 Twitterで話題のデオキシスVSTAR、皆さんはご存知でしょうか。
お世辞にも現環境でよく見るカードとは言えませんが、今このカードに注目が集まっています。
注目されているポイントは2つ。
①サーナイトに投入可能であること。
②ごっつぁんプリファイの返しにテツノカイナexをワンパン可能であること
現環境のサーナイトはリザードン等の大型exを非エクでワンパンしていく圧倒的な火力と雪道に屈さないドローソースであるキルリアサーナイトラインを兼ね備えた所謂tier1クラスのデッキですが、現環境に大きく不利がつくデッキが存在します。それがピオニー型ミライドンです。
元来サーナイトはミラージュステップ等で序盤ゆっくり準備し戦うデッキです。盤面のアタッカーが軒並み非エクのため序盤相手にサイドを先行されても十分巻き返しが間に合うのがサーナイトの強みでした。
しかし後1ごっつぁんプリファイは流石に話が違ってきます。ピオニー型ミライドンはその圧倒的なデッキ回転率とピオニーの確定サーチでエレキジェネレーターを1ターン目に乱発し、高速でフルパワーテツノカイナを組み上げることができるデッキです。
序盤の勢いそのままにテツノカイナにサイドを4~6枚取られることがザラにあるのが現環境のサーナイトの厳しいところでしたが、そこに一石を投じるのが今回のデオキシスVSTARでした。
テツノカイナに4エネ+デオキシスに1エネの合計5エネ300ダメージは勇気のおまもりをつけたテツノカイナをもワンパンで吹き飛ばします。
幸いサーナイトのVSTARパワーはザシアンorネオラント+森の封印石くらいでしか使用せず、抜いても構築上致命的になることはありません。
1エネで起動できるのもミソで、サーナイトのサイコエンブレイスによるサポートを必要としないためデオキシス1体で盤面が解決します。
テツノカイナに対する有効性は確かなものかと思われますが、問題はその汎用性とデッキの枠でしょうか。
汎用性は正直かなりなんとも言えないところです。
通常技であるサイコジャベリンはベンチにも打点が出る技のため決して弱い技ではありませんが、ポケモンVが環境から少しずつ数を減らしている点、そもそもサーナイトは非エクで対面のポケモンにこれ以上の火力を出せることから多用する技ではないように思います。
進化前のデオキシスVの技もあまり魅力はありません。サイド2枚を取られるHP210or270を盤面に晒すデメリットの方が大きい対面はかなり多そうです。
デッキ枠の問題も付き纏います。下記構築は12/20開催のシティリーグで準優勝されたジン選手の構築です、サンプルリストとして挙げさせていただきます。
ボールやサポートの枚数も確保しながらクレセリアとサケブシッポを両立した綺麗な構築です。
ここから2枠を捻出するのはかなり難しそうに見えます…
レベルボールでデオキシスに触れられないことや、早い段階でデオキシスVSTARに触れたいことからハイパーボールを増量しなければならない等構築を全体的に見直さなければいけなそうです。
既存の形にそのまま突っ込むのは少々難しそうという感想ですが、デオキシスというカード自体のポテンシャルは確かなものかと思います。デオキシス投入型の大会上位入賞報告が楽しみです。